Caster ペン回し

ペンスピナーCasterのCV感想や雑記

最近のCVって


Casterです。


Advent Calendar 2020用の記事を書きます。










2020年12月。


「最近のCVってなんか代わり映えしなくて退屈だよね」

こんな意見をチラホラ聞く気がします。

僕は最初「受取人でしかなくなったオッサンの戯言」と思って気にしてなかったんですが

意外と結構そう思ってる人が多いっぽい。


CVってあんなにワクワクするものだったはずなのに!

なんで!なんでこうなったんだ!









◯なんでこうなったのか


まず、CVの歴史を「2000年代」「2010年代」「2020年以降」に分けて考えてみます。


まず「2000年代」。僕の認識が正しければペン回しCVの黎明期。

(ちなみに僕も2007年のペン回しブームで始めた1人です。テレビでめちゃめちゃ取り上げられてた頃)


調べた訳ではなくイメージで語ってるので大いに疑いながら読んで欲しいんですが、

「2000年代」に「ペン回しのCVって代わり映えしなくて退屈だよね」みたいな声があまり上がらなかった理由は


・CVというコンテンツそのものがまだ新鮮だった


・そもそもインターネットでのペンスピナー同士の交流自体が新鮮だった


・年齢層が若く、できることも限られていたし、感動のハードルも低かった


等の要因が考えられます。


正直僕は最古参ではないので今みたいな形式のCVの始まりもあんまりよく知らないんですが、

「インターネットで色々なペンスピナーが動画を出し合って一つの作品を作るなんて、めちゃめちゃ面白いじゃん!」って思ってた。

みんなも思ってたよね?





んで、ペン回しの映像作品における編集技術の水準が飛躍的に上がったのが「2010年代」ですね。

2010年代後半にはプロレベルの編集をやってのける人も出てきました。

「最初にCGとかのオープニングを入れて、手元の映った動画が順番に再生され、エンディング」という形式は変わらなかったものの、

編集技術の向上、旋転技術の向上によってマンネリ化をあまり感じず、まだまだ楽しめました。

スピナーもバケモン(勿論良い意味で)がいっぱい出てきて大いにCVで暴れてました。





そして「2020年以降」、現在少なくとも編集技術においては一部の人が「もうこれ以上向上しないんじゃないの?」ってところまで来ていて、

(ガチな編集者視点だとそんなことないんでしょうが、観る側としてはこれ以上凝られても分からん)

その水準に達するCVが珍しくなくなっているのが現状と思っています。



そもそも、今は別にCVに出なくてもツイッターにポンと動画を載せて発信できるし、極論それで上手い動画をアップし続けていればCVに出なくても界隈に名が広まっていきます。

昔は「大手CVに出ないと名前が知れ渡らない」という状況だったから、そこも全然違う。

良い動画が撮れたら早くみんなに見せたいし、そうなるとCVに出すなんてコスパが悪い!と思ってしまっても不思議じゃないですよね。


あと単純に古くからやっている人はCVを沢山観てるからね。










◯じゃあどうすればいいのか


2020年代には編集技術もあって、旋転技術もある。

それなのに過去の形式の模倣みたいな作品を作るのは勿体無い!

じゃあどうすればいいのか。

正直僕もあんまり思い付かないんですが。




・挑戦的なコンセプトを掲げる


「春をイメージしたCVです〜」とかそういうことじゃなく。

こないだ公開した僕の『Gleam』も、「実写の映像をOP・背景に使った“CV”」という試みが始まりでした。上手くいったかどうかはさておき、一般的なCVとはかなり雰囲気違ったんじゃないでしょうか


JapEn15thも実写映像をOPに使ったり、立ち回しの動画に関してもカメラ、撮影場所など、今まで拘ってこなかったところに拘っているのが目新しかったと思います。




何かを変えようったってそう簡単にパッと思いつくものではないですが、つまり何が言いたいかというと、

「最高水準のものを作れないのなら、何か目新しさがないと“凡庸なCV”で終わる時代になりつつある」

ということです。


めちゃめちゃ豪華な面子にプロレベルの編集技術が合わさった作品がもう何個も出ちゃってるので。




まずはペン回し以外のジャンルの映像作品からヒントを得るのが一番近道な気がする。

他のジャグリングの映像作品はどんな魅せ方しているかな、とか。



余談ですが、僕は大人数がちょっとずつ順番に歌う曲やグループが好きで、

なんでかな〜と考えてみると、ちょっとペン回しのCVっぽいんですよね。

そういうグループの曲のPVとかめちゃめちゃ参考にできそうですよね。





・募集の形式を変える


昔「曲を先に公開してパートを割り振り、パート毎に参加希望をする」という形式のCVがありましたね。

僕は一時期「投票で出演者を決めるCV」を企画しようとして挫折しましたが、そういった募集の段階で変わったことをやるのも面白いかなと思います。


でもいつかやりたいなぁ。投票制CV。





・「CV出演・視聴」以外のペン回しの楽しみ方が流行し、「活動=CVに出る」みたいな認識、それどころかCVという概念自体がペン回し界からフェードアウトしていく


そうなったらそれはそれだよな。

でもCVに取って代わるものって何ですかね。大会、コンテストがメインになるとか?












◯さいごに


僕は別にここ数年のCVについて「退屈だ」とは思ってませんが、「代わり映えしない、マンネリ」という点に関しては「ん〜まあそうかも」と思っちゃいます。


僕が言いたいのは「もう代わり映えしないCV見たくない」ということではなく

「こういう声が上がりつつある今が、新たな風を吹き込むチャンスかもしれない」ということです。


とはいえ、上の項目でも言いましたが、僕が思いつくのなんてせいぜいこの程度です。

何か素敵なアイディアを思い付いたら、是非、実行に移して頂きたいなと思います。


僕もそのうちまたなんかやろうかな。


これからも素晴らしい作品に出会えますように!